映画ブログのはずがゲームブログになりつつある。そんなブログ。

2013/05/13

26. P.S.アイラブユー / P.S. I Love You (2007)

P.S.アイラブユー [DVD] (3月に観ました)
πと同日に借りたのがこちら。「P.S. アイラブユー」です。なるべく偏らないように色んな作品を観たいと思っています。でも昔から純粋なラブストーリーはあまり見ないかもしれないですね。一仕掛けある作品が好きです。


[あらすじ]
夫に先立たれた主人公(ヒラリー・スワンク)は家に引きこもり、自堕落な生活に身をやっしていたが、ある日突然、死んだはずの夫(ジェラルド・バトラー)からの手紙を受け取ることになる。その最初の一通を封切りに、様々な方法で彼女に手紙が届けられていく。彼女は手紙を読み、彼のアドバイスを実践するうちに、彼女は元の自分を取り戻していく……



この映画で展開されるのは、ちょっと変わったラブストーリーであり、一人の女性が立ち直るまでを描いた再生の物語でもあります。映画最初の夫婦のやり取りの後、すぐに夫の死後に場面が移るのですが、もしこの物語で夫が死ぬと知らずしてこの映画を観たら、かなり冒頭の印象が変わるかもしれません。



開始早々亡くなった夫は出番が少ないかと思ったら、意外と回想なり妄想なりで次々に登場します。回想では夫婦が想い合っている様子が切なさと共に伝わってきました。夫と初めてアイルランドで出会った時の回想が微笑ましくて良いです。


しかし一方で、妄想の時に相手の姿が見えてしまう演出の仕方は、あまり私の好みではないです。リュック・ベッソンの「ジャンヌ・ダルク」で、確かダスティン・ホフマンが幻覚みたいな役(後で調べたら「ジャンヌの良心」でした)をやっていたと思いますが、あの時も私は「見えない声」としてジャンヌを諭したほうが好きだと感じました。演劇なら有りな表現だと思うのですが。


リチャード・ラグラヴェネーズ(監督)はヒラリー・スワンクがお気に入りなのでしょうか。以前観た「フリーダム・ライターズ」も彼女が主演でした。これも良い映画です。自立した強い女性役を演じることが多いですね。 女性の場合、主人公の取り乱した様子を見て、「あーこのヒステリー分かる」って感じることもあるかもしれません。もし自分がこの立場になったら…?と考えると泣けるところも多いです。


亡くなった夫からの深い愛情を感じながらも、自分の新しい人生を探していこうとする姿。死者に永遠の愛を誓うのも愛情の一つではあるけれども、この物語は、等身大な生き方の一つを提示してくれているように思えました。

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