映画ブログのはずがゲームブログになりつつある。そんなブログ。

2013/05/10

25. Pi / π (1998)


(3月に観ました)
「ブラック・スワン」のアロノフスキー監督の作品です。非常に鬱っぽい映画を作る方なので堅い人なのかな…と思っていたのですが、Twitterではおちゃめな発言が多いので、最近気になっている監督の一人です(笑)
そんな監督の「Happy Pi Day」というツイートに導かれ、この映画、「π」を借りてきました!「ライフ・オブ・パイ」も観たばかりだったので、3月14日近辺の私は円周率ずくしという…こんなことめったにないですね。



それにしても、更新が滞ってしまいました。観た後に必ず草稿は書いているので、それを編集しつつ、これから2ヶ月分更新していこうと思うので、よろしくお願いします。


[あらすじ]
 天才的数学者の主人公は、全ての事象は規則を持っているとの信条のもと、コンピュータを使って数学的に株価を予測することを可能にするための研究をしている。しかし、その内容ゆえに怪しい組織から命を狙われることになり、一方でコンピュータの出したバグからある214ケタの数字の存在に気づく。円周率を研究していた彼の恩師も同じ数字に辿りついていたが、その数字は…近づくべき存在ではないと忠告する――。



知的な映画でした。
キーワードになっているのは、主人公の恩師の言う「イカロスの翼」。
恩師が何故数字を追い求めることをやめたのか。ということが、最後まで観ることで明らかになります。「数字=太陽」であって、あまりにも近づきすぎると翼を焼かれてしまう。だから、数学者はこの数字を追うことを止めねばならない。

この数字は株価の予測とヘブライ語の解読の両方で鍵となるものであり、その二つを必要とするそれぞれの組織に数字が求められ、結果として数学者が狙われることとなるのですが、ここで注目したいのは、216ケタの数字が過去の文献と現代の事象の両方の基底をなしていることで、この数字の権威づけがされていることです。…ほかのことについては特に言われていませんが、とても納得のいく権威のチョイスだな…と私は思いました。

この映画は白黒映画でしたね。低予算で撮られたと記憶していますが、予算の問題だけでなく、モノクロームでノイズの多い映像は、作品の演出としても合っていますね。また、手持ちで激しく揺れるカメラで数学者の精神状態を上手く表しています。ちょっと酔いそうにもなりますが。

ちょっとカメラについて気になったので調べてみました。
πは 16mm blow up to 35mm らしいです。16mmで撮ったのを35mmに引き延ばしているんですね。
自分のメモとしても、理解に役立ちそうなサイトを置いときます(英語)
http://www.colorlab.com/services/blowup.html
http://www.rogerdeakins.com/forum2/viewtopic.php?f=7&t=605


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