(5月に見ました)
この映画の監督である原恵一の最新作公開に合わせたイベント(映画「はじまりのみち」試写会とシンポジウム)に備えて、この映画を借りてきました。シンポジウムでは原監督だけではなく、細田守監督、樋口真嗣監督のお話を聞くこともでき、非常に勉強になりました(なんて贅沢なイベントなのかと感動です)。私は、彼がクレヨンしんちゃんの監督をしていた時に毎週放送を観ていた世代で、劇場版で言えば、オトナ帝国大好きです。そうそう、以前何かの受賞に際して原監督がコメントしていた文章が非常に印象に印象的だったんですよね。あのプレスリリースみたいなの、部屋のどこにやったかなあ…
[雑なあらすじ]
夏休み。小学生の康一は、地割れに巻き込まれて江戸時代から生き埋めされていた河童のクゥを拾う。
[感想]
泣きましたね…なんだか大衆の描き方がしんちゃんぽくて面白かったです(同じシンエイ動画制作ですし)。終始子供or河童目線のローアングルが多いです。
クゥの声がとても良い。こういう河童いるなって(まあ実際はいないんですけど)思わせてくれる。基本的に中心人物の心情は抑制されていて、むしろ周りの人間の仕草がうるさく思える(あまり好きじゃないところもありました)。しかしながら、しっかりと中心人物に感情移入できるんですよね。
一番記憶に残ったのは、最後のコンビニのシーンです。最初ちょっとリアルで気持ち悪く見えたクゥが、知らぬ間に愛おしくなります。見ているうちにフシギな魔法にかかったような、そんな映画でした。この映画のキャラデザ(特に人物は小綺麗なアニメっぽさがないので)は好き嫌いあると思いますが…私は作中の絵より水彩や鉛筆で書いてある設定画のほうが素敵だと思いました。平凡や普通っぽさを感じる、おそらく意図のあるデザイン。
[追記]
イベントで原監督にお会いしたこともあり、この映画を見たあとに色々と本を買いました。この映画の後日談が書かれている『河童のクゥ 6年目の夏休み』と、もう古本しかないと思うのですが『原恵一と「河童」の長い旅―河童のクゥと夏休み公式ガイドブック
』もかなりおすすめです。前者は小説(後日談もありますが、映画の内容をなぞる部分も多いです)で、後者はスタッフインタビューや絵コンテ・アートワークなどが収録されています。
[さらに追記]
中古ですがコレクターズ版のDVDを入手しました。また何か気づいたことがあったら追記します。
映画ブログのはずがゲームブログになりつつある。そんなブログ。
2013/08/28
2013/08/05
29. シュガー・ラッシュ / Wreck-It Ralph (2012)
久々の3D映画に友人と行ってきました。(4月に見たときのメモをまとめました)
ゲーマーと言えるほどではありませんが、ゲームは大好きなので、この映画は是非観たいと思っていたんです。
[あらすじ]
Fix It Felixというゲーム内の悪役キャラクター ラルフは、悪役ゆえにゲーム内のキャラクターから嫌われてしまっている。自分もフェリックスのように「ヒーロー」になりたいと思った彼は、自分のゲームを飛びだして、「ヒーロー」の証としてメダルを手に入れようとする……
[感想]
女性軍曹がひたすらにかっこいいですね。彼女がこの映画で一番好きなキャラクターです。前半は次々にゲームが変わり、非常に展開が速いのでちょっとついていけなかったのですが、最後に心に染みいるラストを持ってくるのは、さすがディズニーですね。また、同時上映のPaperman(邦題:Paperman)はお気に入りの短編だったので、それをスクリーンで見られただけでも嬉しいものです。
私世代ではちょっと分からないようなゲームネタがきっと大量に隠されているのだろうと思いました。ただ、色彩感覚がどうも最近のディズニー映画(ピクサー含む)にはついていけません。「カーズ2」の東京の場面でも、「モンスターズ・ユニバーシティ」の予告編でも感じたのですが、どぎつく感じます。シュガーラッシュでも、原色・蛍光色みたいな感じでなんだかな……と思ってしまいました。
基本的にフェリックスが絡むとなんでもコメディ化しますね。FPS的な戦闘アクションゲームの場面では、これがディズニーなの…?と思わす出来です。ゲストキャラはまさに夢の共演。ゲームファンは見て損はないでしょう(ちなみに翻訳協力がファミ通編集部でした)。そうそう、メントスとコーラのネタは、知らない人もいるのではないかな…と思ってしまったんですけど、アメリカだと常識なんでしょうか…?最後に、「こんなに解像度の高い~」は名言でした。
ゲーマーと言えるほどではありませんが、ゲームは大好きなので、この映画は是非観たいと思っていたんです。
[あらすじ]
Fix It Felixというゲーム内の悪役キャラクター ラルフは、悪役ゆえにゲーム内のキャラクターから嫌われてしまっている。自分もフェリックスのように「ヒーロー」になりたいと思った彼は、自分のゲームを飛びだして、「ヒーロー」の証としてメダルを手に入れようとする……
[感想]
女性軍曹がひたすらにかっこいいですね。彼女がこの映画で一番好きなキャラクターです。前半は次々にゲームが変わり、非常に展開が速いのでちょっとついていけなかったのですが、最後に心に染みいるラストを持ってくるのは、さすがディズニーですね。また、同時上映のPaperman(邦題:Paperman)はお気に入りの短編だったので、それをスクリーンで見られただけでも嬉しいものです。
私世代ではちょっと分からないようなゲームネタがきっと大量に隠されているのだろうと思いました。ただ、色彩感覚がどうも最近のディズニー映画(ピクサー含む)にはついていけません。「カーズ2」の東京の場面でも、「モンスターズ・ユニバーシティ」の予告編でも感じたのですが、どぎつく感じます。シュガーラッシュでも、原色・蛍光色みたいな感じでなんだかな……と思ってしまいました。
基本的にフェリックスが絡むとなんでもコメディ化しますね。FPS的な戦闘アクションゲームの場面では、これがディズニーなの…?と思わす出来です。ゲストキャラはまさに夢の共演。ゲームファンは見て損はないでしょう(ちなみに翻訳協力がファミ通編集部でした)。そうそう、メントスとコーラのネタは、知らない人もいるのではないかな…と思ってしまったんですけど、アメリカだと常識なんでしょうか…?最後に、「こんなに解像度の高い~」は名言でした。
28. カレ・ブラン / Carré blanc (2011)
(4月に見たときのメモです)
[(雑な)あらすじ]
近未来。弱肉強食の超管理社会では、仕事ができない人間や弱者が人肉として食べられていた。
[感想など]
ピント合わせで視線を誘導したり、物をアップで撮るようなカットが多かったですね。
私は写真では静物を撮るのが大好きなので、構図の取り方などもここから勉強したいなという気持ちで鑑賞しました。本当に、前半の映像美は必見です。
不気味な肉パックのシーンがあるのですが、これは一生脳内に残るかもしれない…。淡々としているのですが、強烈です。どんなシーンだったかはちょっと伏せておきますので興味のある方は是非自分の目で見て欲しいなと思います。怖さは思ってたよりなかったですね、ホラーという要素は皆無です。
オープニングの緊張感が後半ゆるんだような気がしたのですが、全体的に静的な印象なので、気のせいかもしれません。ライティングが暗すぎて顔の判別がつきにくいのですが、おそらく何かしらの意図を持ってその演出をしていると思います。邪推ですが、没個性や鬱の表現でしょうか。
「カレ・ブラン」というのは、フランス語で白い四角という意味だそうです。この映画では、幾何的シンボルや効果音が独特の世界を作り出しています。建物が印象的だったなあ。私は、生殖についてのアナウンスやゲームの意味など、まだよく分からないです。しかし一方で、限りなく説明を排したところが個人的には気に入りました。
[個人的メモ]
エンドロール。振動。青み、白黒。
THX1138のような声。加工音や、命令のアナウンスなど。
[(雑な)あらすじ]
近未来。弱肉強食の超管理社会では、仕事ができない人間や弱者が人肉として食べられていた。
[感想など]
ピント合わせで視線を誘導したり、物をアップで撮るようなカットが多かったですね。
私は写真では静物を撮るのが大好きなので、構図の取り方などもここから勉強したいなという気持ちで鑑賞しました。本当に、前半の映像美は必見です。
不気味な肉パックのシーンがあるのですが、これは一生脳内に残るかもしれない…。淡々としているのですが、強烈です。どんなシーンだったかはちょっと伏せておきますので興味のある方は是非自分の目で見て欲しいなと思います。怖さは思ってたよりなかったですね、ホラーという要素は皆無です。
オープニングの緊張感が後半ゆるんだような気がしたのですが、全体的に静的な印象なので、気のせいかもしれません。ライティングが暗すぎて顔の判別がつきにくいのですが、おそらく何かしらの意図を持ってその演出をしていると思います。邪推ですが、没個性や鬱の表現でしょうか。
「カレ・ブラン」というのは、フランス語で白い四角という意味だそうです。この映画では、幾何的シンボルや効果音が独特の世界を作り出しています。建物が印象的だったなあ。私は、生殖についてのアナウンスやゲームの意味など、まだよく分からないです。しかし一方で、限りなく説明を排したところが個人的には気に入りました。
[個人的メモ]
エンドロール。振動。青み、白黒。
THX1138のような声。加工音や、命令のアナウンスなど。
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