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2015/01/14

やっぱりノーランは裏切らない。インターステラー/ Intersteller (2014)

初めて『メメント』を見た時以来、ノーラン作品が大好きです。
全作品鑑賞済み。
『インターステラー』(2014)について。色々メモっとこうかと。



まず、宇宙系SFというと前年(2013年)の『ゼロ・グラビティ』が思い出されるけど、
この映画とは似てるようで全然違う。
『ゼロ・グラビティ』は、映像で見せる映画だったと思う。
美麗かつ精細なグラフィックの一方、物語は非論理的かつ単線的なものだった。
それに対して今回の『インターステラー』は、
70年代SF映画を観ているかのような雰囲気を感じた。
映像が荒いというか、わざと綺麗に見えすぎないようにしているんじゃないか?
と思ったりもした。

両方とも2001年宇宙の旅を意識しているのは確かで、
インターステラ―の前半の宇宙+オーケストラ音楽のシーンは
いかにもだなあと思ってしまったけど。

『インターステラー』は、
ノーラン映画のなかで、もっとも感情に訴えかけるタイプの映画になっていると思う。
SFである以前にヒューマンドラマなんだけど、
これまでのノーラン映画であったような複雑な時間交錯も十分に楽しむことができるし、
『インセプション』に代表されるような、
抽象的な概念や主観的経験を視覚的に表現するという試みも、依然として見られる。

ノーランはヒューマンドラマも出来るのかってことと、
こうやって抽象的なモノ(ネタバレになるので詳しくは書かないけど)を映像化することができるのかってことで、
見ながらもうひたすら感動してしまった。

…でも、上映後の映画館で
「結局なんだったのー?」「全然わかんなかった」
という声も聴いたので、苦手な人は苦手かもしれない。

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