映画ブログのはずがゲームブログになりつつある。そんなブログ。

2013/12/30

王と鳥 / Le Roi et l'Oiseau (1980)

王と鳥 スタンダード版 [DVD] [雑なあらすじ]
「やぶにらみの暴君」として1952年に公開された作品の改作版。
舞台は、傍若無人な独裁の王様が支配する国の城。そこにはある賢い鳥が住んでおり、王の傍若無人さを非難していた。城の王の部屋には、羊飼い娘と煙突掃除人が描かれた絵があり二人は惹かれ合っているが、王は絵画に描かれた羊飼い娘と無理やり結婚しようとする…。
*鳥はしゃべれます

[感想]
宮崎・高畑両監督の作品に、直接の影響を与えたアニメ。鑑賞するとそれがよく分かります。高畑監督は本当にこの作品に対する思い入れが深く、色々本も書いてます(読みたい)。

漫画映画(アニメーション)の志―『やぶにらみの暴君』と『王と鳥』
高畑 勲
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王と鳥―スタジオジブリの原点
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鳥が常に一枚上手であり、王や人間が滑稽に描かれていたり、絵の中に描かれた少女に王が夢中になってしまったり、設定が面白いです。アンデルセンの「羊飼い娘と煙突掃除人http://en.wikipedia.org/wiki/The_Shepherdess_and_the_Chimney_Sweep」が原作。見方によっては社会風刺的なメッセージを如実に読み込むこともできますが、普通のファンタジー作品としても面白い映画でした。キャラクターの動きは、ディズニーアニメにも似た喜劇的な表現です。

哀愁を帯びた音楽が素晴らしいのですが、元のやぶにらみの暴君だと雰囲気が異なったらしいです。
『やぶにらみの暴君』の音楽は、プレヴェールと名曲『枯葉』を作った作曲家ジョゼフ・コスマが担当したが、先の事件の過程でプレヴェールとコスマは決別し、『王と鳥』の音楽はポーランド出身のヴォイチェフ・キラールが手がけた。ただし、キラールの主張もあり、『やぶにらみの暴君』のコスマ作曲の歌7曲の うち4曲はそのまま活かされている。(http://www.ghibli-museum.jp/outotori/boukun2outotori/
簡単に言ってしまえば王から逃げて倒そうというシナリオですが、背景として悲観的な展望が伺われるのが複雑な話だと思います。だからこそこのしんみりとした音楽が合うのですが。是非「やぶにらみの暴君」と比較して見たいと思うのですが、こちらはもう出回っていないんですよね。残念です。



映像特典として太田光と高畑勲の対談が入っていました。王と鳥の日本での公開時に行われたイベント(ゲド戦記の公開日と同日にあった)で行われたものです。
そのイベントにおいて、高畑監督が最後に引用するグリモー(王と鳥の監督)の言葉が良い。以下引用。

私はいつも私たちの作品を見てくれるであろう人々に思いをはせます。
私たちが彼らに言おうとしたことのすべて、
私たちが種を播いたすべて、
それらは映画が終わって灯りがともった時に、
あとかたもなく消え去ってしまうものではないのです。
それらが歩み続け、種がひとつでもあればその種が芽を出しはじめるのは、
まさに観客の心のうちでなのです。
私たちは私たちのもっともしあわせな夢々にいのちを与えることができるのですから、
それならば、私たちのもろもろの悪夢が現実にならないためにも、
あらゆることをしなければなりません。

全文は以下サイトへ
http://www.ghibli.jp/outotori/special/girmault/

引用を二つもしてしまって、どうも卒論モードが抜けないようです(だったらブログじゃなく卒論進めろって感じですが)。頑張ります…


 
王と鳥 スタンダード版 [DVD]
ブエナ ビスタ ホーム エンターテイメント (2007-04-04)
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2013/12/26

√Bestamvsofalltime ▪ Animegraphy 2013 AMV

最近話題の動画見てみました。前半のほうが勢いがあって引き込まれますね。
そんな多くないですけど見てたアニメ出てくると嬉しい。





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2013/12/22

Googleアラートを使ってみた

今更かもしれませんが、googleアラートを使い始めました。googleアラートとは、指定したキーワードについて、新しいgoogleの検索結果が取得されたら、メールでそれを通知してくれるサービスです。(googleリーダーの廃止に伴い一度なくなったサービスのようですが、普通に使えました。)

googleアラート
http://www.google.co.jp/alerts?hl=ja


今までTwitterを情報収集のメインツールとしていたのですが、TLに流れてくるはずの欲しい情報がつい埋もれてしまって気づかないということが多くなってきたので、導入してみました。

とりあえず数件キーワードを登録して数日。人気アイドルの名前などを登録したら鬼のような件数の通知が来るのかもしれませんが、私の登録したものは毎日一件あるかないかという感じなのでちょうど良いです。

以前はgoogleリーダーにこの検索結果を流すことができたみたいなのですが、私はfeedlyも続かなかった人なので、このメール配信で十分かなと思っています。メールは必ず毎日チェックしますし。

本当はアラートのメールをevernoteとかに飛ばすと便利なのかもしれないですね。
IFTTTで出来そうなレシピがあるかも?

IFTTT
https://ifttt.com/


しばらくは絶対に逃したくない情報だけgoogleアラート、 その他雑多な情報収集はTwitterという感じになりそうです。
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2013/12/21

新文芸坐トークショー(原恵一監督)

12月5日(木)、新文芸坐で行われた「木下惠介生誕100年祭ファイナル」のトークイベントに参加してきました。(ゲスト:原恵一監督)
www.shochiku.co.jp/kinoshita/news/2013/11/27183217.html
この日は木下惠介監督の生誕101周年でもありました。

「陸軍」と「父」の二本立てを朝イチから見て、締めに昼のトークショーを聴き、それから大学へと向かう、という流れを予定して劇場へ。これまでの「はじまりのみち」イベントの感じでも分かってはいたのですが、客層は男性の方が多く、年齢層も高めです。私は結構浮いていたかもしれない?(自意識過剰)

「陸軍」も「父」も未見の作品でした。私は原監督の「はじまりのみち」をきっかけとして木下惠介を見始めたので、まだまだ観ていない作品が多いです。精進せねば。映画の感想は別記事でまた書きます。

トークショーは、新垣プロデューサーとの対談形式。原監督の木下惠介作品に対する思いが伝わってきました。木下惠介作品49本中20本は好き…4割超えだということや、新文芸坐で自分が昔通っていた話、明日の二本立て「笛吹川」「死闘の伝説」は絶対来るべき、と熱弁されていたのが印象的。私も心のなかで「明日大学のゼミがなかったら来たいです!」って感じでした。

イベント後、 「はじまりのみち」Blu-rayを購入し、原監督にサインをしていただく。サインもそれはもう嬉しいんだけれども、好きな監督と直接お話できることはもっと嬉しい。「キネカ大森(以前の原監督のトークイベント)で以前「永遠の人」のDVDをいただいて(イベントのジャンケン大会で勝った)…」とかいう自己満自己紹介をしたら、監督は「永遠の人」の感想を聴いてくださったり、嬉しい言葉をかけてくださいました。Blu-rayは買おうか買わまいか迷ってたのですが(いい値段するじゃないですか…)、このきっかけでスパッと購入できて良かったです。家で三周はしました。これからも定期的に見たい作品。

もうひとつ、「For Everyman」という雑誌(原恵一・山田太一インタビューが載っている)を買おうと思っていたのですが、残念ながら売り切れ。劇場の方が心優しく連絡先を教えてくださる(先にネットで確認しようと思ってまだ連絡できてないんですが)。ありがとうございました。

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2013/12/17

おもひでぽろぽろ

[雑なあらすじ]
タエ子(会社員27歳・女性)が休暇を使って「田舎体験」。
小学校5年生のころを振り返る。

[感想]
観たのはテレビ放送の翌日だったので結構前です。

現代の場面では、モノローグが多めで比較的淡々と主人公(大人)の感情が語られます(この点はあまり好きではないです)。現在と回想の子供時代が何度も交替しながら物語は進むのですが、子供時代は彩度の薄い、現在の高畑監督の作風に一歩近い色みで描かれます。子供時代においては、リアリズムから外れるような面白い表現(宙に浮かぶところ)も見られるのですが、それを含めリアリティのあるものでした。年代が明記されてなくてもある程度時代の雰囲気を把握できるという点でも、自分にとって真実味があるエピソードがあるという点でも。おそらく誰にでも自分の記憶を揺り起こされる情景がこの映画にはあります。舞台は私よりかなり年上の人々が過ごした頃ですが、子供時代の経験ってある程度共通のものがあると思います。

幼いころにこの映画を観ていたら、なぜ子供時代を振り返る必要があるのかと不思議に思ったかもしれないです(その機会はありませんでしたが)。この映画での子供時代は、いくつかの(ある意味平凡な)エピソードの詰め合わせで、それらは子供にとってまだ思い出の断片ではなく当たり前の日常であっただろうから。…まあ昭和っぽいエピソードもあるので必ずしもではないですが。

それにしても、高畑監督の最新作「かぐや姫の物語」が早く見たいものです…。

自分用メモ:「くもりの日」、過去を置いていくこと。パイナップル。商店街のすれ違い。不思議とケーキづくりのボールが印象に残った。

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2013/12/11

Ernest & Celestine - 予告編

風立ちぬがThe New York Film Critics Awardを取ったというニュースが流れてきたのですが(これ↓)、
AWARD SEASON UPDATE: "Wind Rises" wins NY and Boston Critics Best; "Ernest & Celestine" captures L.A. Critics | Animation Scoop
この記事で取り上げられているもうひとつのアニメ(The Los Angeles Film Critics Associationの賞を取った)が気になります。

 「Ernest & Celestine」
フランス語+英語字幕つき予告編。



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2013/12/09

ニコ生(はじまりのみち上映会)感想

先日、12月2日にあったニコ生の「藤原啓治が生実況◇映画『はじまりのみち』DVD発売前先行無料上映/ホメゴロ師シアター」を見ました。

といっても、私はタイムシフト試聴だったので映画本編は見られず、解説のみ聴く感じだったのですが。(まあこの映画2回見ているので問題ないです)

○出演者
ゲストは原恵一/藤原啓治(ひろしの声の方)/相楽樹(はじまりのみちで宿屋の娘役)
MCは渡辺裕薫(シンデレラエキスプレスというお笑いコンビの方)
助手でオスケーくん(オスカー像パロった覆面の方)

この番組の最後では、原監督が木下惠介の五作品を紹介し、そのうちからアンケートをして一作品をその後放送するという企画がありました。一位になったのは『永遠の人』。原監督がおそらく一番好きな(ほかの人に見てほしい)作品ですね。

お酒を飲みながらの解説ということで、特に後半は監督の毒舌も出てきて大いに楽しめました。最後に樋口真嗣監督からのサプライズ電話も(ただ電波が悪くて会話にならなかったのですが)。
またこういう機会あると嬉しいですね。良かったです。

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2013/12/08

映画「はじまりのみち」エンディングテーマ


富貴晴美さん作曲のエンディングテーマ。
公式でアップされているなんて知らなかったです!

映画を鑑賞された方もまだの方もぜひ。



ちなみに私は、12月5日の新文芸坐トークショーの時に、はじまりのみちのBlu-rayを購入してきました。またイベントについても書きたいと思います。

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2013/12/04

ディズニー「Frozen」の雪の表現

いやー…技術の進歩って本当に早いですよね。
数年前に画期的だったものも何年か経ってしまうと古く見えてしまったりすることも多いですし。
しかしこれ、すごいです。

GIZMODO JAPAN- これがCGシミュレーション!? 本物と見分けがつかない「雪」アルゴリズムをディズニーが発表(動画あり)
http://www.gizmodo.jp/2013/12/cg_7.html





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2013/12/02

Aeのチュートリアルサイト(Tuts+)メモ

Aetuts+(英語)
http://ae.tutsplus.com/

このサイトはTut+というチュートリアルサイトのafter effectsパートらしいです。
Tut+はさらにenvatoというプロジェクトの一部らしく、after effectsだけでなく様々な分野のチュートリアルがあります。
Tuts+premiumは会員制のようですが、Tuts+は無料で見られます。
今週は大学での発表やエレクトーンの演奏(趣味)もあるので、落ち着いたら少しずつ勉強したいなと思います。

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