ちなみにGoethe-Institutの特集記事(日本語版)では『波乱万丈の男』と訳していました。
これも授業で一度観た作品です。(12/18)
ただし、ドイツ語音声のみという過酷な状況だったので、
半分くらいしか分かってないと思います…
(先生が笑ってたとこで笑えませんでした…苦笑)その日に先生がDVDを貸してくださったので家で再度鑑賞。ありがとうございます。
日本語での情報が少ないと思うので、軽く作品紹介を。
原作はラルフ・ケーニヒ(Ralf König)の漫画です。
内容としては、Der Bewegte Mann(1987) とPretty Baby(1988)の二本の漫画が一緒になっており、
若干のシナリオ変更があります(といっても、私が持つのは前者の漫画を軽くさらった程度の知識ですが)。
この作品は「ノッキン・オン・ヘブンズ・ドア」(1997)の三年前のものなので、そこまで彼がスターになっていなかったころなのかな…と思います。(でも主演だけど)
(ああ…「ノッキン・オン~」もう一度観たいなあ…)
ティル・シュヴァイガー演じるイケメンダメ男Axelが、自身の浮気によって恋人のDoroに家から追い出され、ひょんなことから同性愛者のWalter(作中ではWaltraud)やNorbertと親しくなる…というのが物語の始まり。
WaltraudもNorbertもAxelに心惹かれてしまうし、Axelはどこかに居候したいけど元々の友人には皆嫌われてどうしようもない……
…様々なハプニングが起こるコメディー映画です。
漫画版とは異なり、何故DoroがAxelを振ったのかがはっきりと描かれていたり、漫画だと冒頭にある救急車出動の下りが削除されているなど、より日常的な設定に変更されていると思いました。
漫画での露骨な描写も軽減されています。
一方で男性同性愛の世界は実写である分、色濃く描かれているように感じました。
(漫画原作者自身、カミングアウトをしている方です。)
原作漫画では、基本的にどのコマも横から常に同じくらいの距離をとった視点で描かれているので(スヌーピーのピーナッツみたいな感じ)、映画にする際には結構自由に演出できたのではないかと思います。
あと、Norbertが本当に不憫で、良い味だしていました。
配役は自分のイメージにぴったりでしたが、絶妙なコマ分けのテンポや、なんとも言えない表情は漫画でしか味わえないので、漫画ももう一度じっくり読みたいと思いました。

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