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2013/03/27

23. グッドモーニング, ベトナム / Good Morning, Vietnam (1987)

私が小学生のころ(90年代後半~2000年初め)、ロビン・ウィリアムズ主演の映画を繰り返し観ました。「ジャック」「アンドリューNDR114」「ミセス・ダウト」「パッチ・アダムス」などなど…笑って泣ける名作揃いで、今でも内容が鮮明に思い出されます。 そんな私は「ストーカー」で白髪になった彼を見たときに少しショックを受けもしました(役とはいえ)。今回は、ロビン・ウィリアムズが80年代に出演した「グッドモーニング, ベトナム」の感想です(3/20ごろ?)。

…突然ですが、
「グッドモーニング, ベトナム」…じゃないんですよね。

「グーーーーーーーーッドモーーーニング, ベートナーム!」(大声)

って感じなんです。

これを叫ぶのは、ロビン・ウィリアムズ演じる主人公のラジオDJ、クロンナウア。つまらないアメリカ軍のラジオ放送を変えるために、緊張の高まるベトナムに送られてきた変わり者です。そしてベトナムに来て初めての放送、開口一番にこの挨拶を発するのです。

そんな彼がラジオを通して米軍兵士を勇気づけ、現地のベトナム人とも交流していく…という話です。ラジオ放送は終始ハイテンションで、ジョークの連続。ロビン・ウィリアムズはコメディアンとしても活躍していますが、このジョークが彼によるアドリブだというから驚きです。非常に早口かつ流暢である一方、ほとんど下ネタで、ネイティブじゃないと良く分からない言い回しも多いのですが、つい噴き出してしまうような上手いジョークも多々。また、ニクソンを揶揄した発言など政治ネタも。

ベトナム戦争が舞台ですが戦争映画というほどに戦闘シーンがあるわけではありません。正確に言うとベトナムの緊張状態から戦争へという過渡期が映画で描かれる時期に当たります。在ベトナム米軍内でのドラマなのかと思ったら、GIと住民の関わりや衝突、ベトコンのこと、メディア規制のことなど、色々盛りだくさんでした。軍での軋轢とベトナムの人々との交流と半々くらいで構成されています。

クロンナウアは一人のベトナム人少女を好きになるのですが、彼女の兄との親交がこの作品に深みを与えています。終盤の山場では、脚本家はきっとこの少年(兄)に叫ばせたかったのだろうなあ、ここを作りたかったのだろうなあ…と私は勝手に思いました(笑)このシーンが最も記憶に残ります。あとは、ソフトボール。名シーンですね。

権力風刺の痛快さと共に戦時の人間ドラマを両立させた良作です。戦闘を映すだけが戦争映画ではないと気づかされました。また、エイドリアン・クロンナウアは実在の人物なんですね。ベトナム戦争時に米軍のラジオDJをしていたが、ジョークは言っていなかったようです。見つけたwikiとインタビューを載せておきます。 英語しか見つかりませんでした。すみません…
Wikipedia(英語)
IMDbのTriviaページ(英語,wiki形式)
*インタビューの冒頭(続きは同サイトのラジオで視聴できる模様) :American Veterans Center:Good Morning Vietnam An Interview with Adrian Cronauer(英語)

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