12/7のtweetから
「ビフォア・ザ・レインは、被写体を見ているのがつらいシーンがあった。
同じように感じたのは、ドッグヴィルやエレファントマンの時しかないかもしれない。
背景となるマケドニアとアルバニアの対立は、映画の撮られた1994年の実際の様子に近いはず。見るのがつらい、でも見るべき映画だと思う。」
素晴らしい映画でした。
言葉で直接言うことはないが、静かにじっと見つめられているように感じます。
ベネチアなどでも賞を取っているようですね。
そしてただ現状を伝えるのではなく、観客にそれぞれ思索の時間を要求するような脚本。
ドキュメンタリーではなく、物語が創作されていることによって、
また違った主張がされているように感じます。
作品についてのメモtweet
「作品のヒント:Time never dies, the circle is not round/Meša Selimovićの冒頭の詩/Word, Face, Pictures…アンが見ている写真はnot roundの証拠かな。time never diesはおそらくラストシーン」
Meša Selimovićはメシャ・セリモヴィッチと読むみたいです。
(東欧言語って難しい…)
この作品は三部構成になっており、Word, Face, Picturesというのはそれぞれの題名です。
もうひとつ。
「この題材で、当時のマケドニア内で、撮影したということ。それだけでも凄いのに、内容も心に訴えかけるものがある。ザミラはレオンのポートマンみたいな輝きがあるし、キリルの表情は沈黙で全てを語る。監督は写真も哲学も学んでいたらしい。活かされてるよなー…構図うめー」
はい、「構図うめー」でした。
眼に心地良い映像(マケドニアってこんなに綺麗な土地なんですね)の中に、瞬間的に不快さを映してくるから、
その落差がより痛みを感じさせるような気がしました。
初めに書いた「ドッグヴィルとエレファントマンしかない」っていうのは、
言いすぎだったかもしれません。
ただその二作品は自分の中に強く印象に残っています。
そしてこの作品も同様に、
キリルの顔が、ザミラの顔が、今でも脳裏によみがえってきます。
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