まどマギ(全12回)の再構成版(劇場版)
[感想]
友人のススメでテレビアニメ版を少しずつ見ていたのですが、一挙放送があるということで映画版にシフトしました。(時間出来たらテレビ版も最後まで見たいです…!)ちなみに前編のラストは、「ここで終わるのかよ…!!!」っていう毎週放映のTVアニメレベルのヒキでした。二本とも公開は同時期だったので、まあこれくらい引っ張ってもしょうがないですかね。
幼少期、セーラームーンの亜美ちゃんに心を奪われて以来、筆者は青い髪の女の子にホレやすい性質を持っておりまして、その結果さやかちゃんがドツボです。テレビアニメ版の記憶があった前編は省略されているシーンなどが気になったのですが(最初の夢は言わずもがな)、後編は物語の核心がやっと分かり、より叙情的な物語を味わうことができました。特に後編は、ほむら中心に回想が描かれるシークエンスや、まどかとママのやりとり、グッときました。
[ネタバレ含むレビュー]
この物語の魅力は、今までフィクション作品で幾度と無く使われてきたモチーフ(例えば「魔法少女」「主人公をサポートするマスコットキャラ」「時間遡行」「異空間」など)、それらがまるでコラージュのように一つの新しい世界観を作り出しているところ。物語の鍵となる「契約」は、個々では既視感を生みかねないそれらの雑多なモチーフを束ねている。細やかな設定ゆえ作中に説明が多くなってしまうところと、最終的に抽象的な話になってしまうのは好みではないが、誰の印象にも残るであろう異空間含め、全体としても美しく組み合わさったコラージュのような物語だった。
[ネタバレ終わり]
[終わりに]
度々、虚淵玄と蒼樹うめという異様なタッグについて書かれたものをネットで見ましたが、この作品は半ば意図的に違和感を生み、それを崩壊させることなく調和させる絶妙の調整となっているんですね。私の親しい友人はテレビ放映版含め見たことある人たちばかりだったので、鑑賞前からなんとなく話の流れを知ってしまっていました。全く知らずしてリアルタイムでこれを見たら、もっと衝撃的だったかもしれません。
アニプレックス (2013-07-24)
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