元不良少女のエイプリルは、感謝祭の日に家族を初めてNYの家に呼ぶことに。無事、料理は完成できるのか…エイプリルとその恋人が困難を伴いながらも感謝祭の準備をしていく姿と、彼女の家族のNYまでの旅の様子を描く作品。
[感想]
監督はピーター・ヘッジズ。ギルバート・グレープ(感想はこちら)の脚本家でアバウト・ア・ボーイの監督ですね。エイプリルを演じるケイティ・ホームズは当時24歳あたりなのですが、10代の少女に見えます。かわいいだけじゃなく演技も良い。しかしやはりこの映画での演技といえば、エイプリルの母親役のパトリシア・クラークソンが素晴らしいです。この映画はバラバラになった家族の再生というよりも、「母親と娘の物語」であり、恋人やほかの家族はそれを彩る脇役でしかないという印象です。
画質が良くなかったのですが、これはDVDだからというより演出なのでしょうか。安アパートの汚さやNYのあまり治安の良くない雰囲気と相まって、ザラザラしたような独特の雰囲気を出していました。
この作品の気にいったところは、状況を説明する言葉が少ないところです。そっとカメラが状況に寄り添うだけで、彼らの気持ちが自然に伝わってきます。最後のシーンの場面の切り取り方も好きですね。アパートの部屋の住人たちとの交流など、細かいエピソードも心温まるものばかり。すごく良かったです。
[個人的メモ]
ターキーの置物、中国人家族や黒人の家族の描かれ方、認知症の祖母による娘への言葉
日活 (2005-04-21)
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