パンダ親子が少女の家にやって来た
[感想]
オープニング音楽が異様に脳裏にこびりついて離れません。もはや洗脳レベルの名曲です。あ、今気づいたんですが、この映画、英題がPanda, Go, panda!なんですね…
パンダの作画が素晴らしすぎて愛らしいです。本当に。一本目は物語の序盤という感じ。雨降りサーカスのほうが楽しめると思います。
今回観たDVDでは映像特典として、宮崎駿と高畑勲の1994年のインタビュー、高畑勲のインタビュー(何年だったか失念)、宮崎吾朗の2008年 のインタビューが入っていたのですが、これがとても面白い。パンダコパンダは各30分ほどの短い作品ですが、特典含め大いに楽しめました。
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[まじめレビュー]
パンダ親子とすっかり意気投合した主人公のミミ子は彼らと一緒に暮らすことになるが、彼女がパンダ親子に頼むのは「ミミ子(=母であり娘)とパパンダ(父)とパン(息子)」という不安定な家族関係である。これは安易に壊れやすい「おままごと」的家族で、ミミ子の本当の家族である祖母がいないからこそ成り立つのだろうと思う。動物と人間という差異よりも、このミミ子が「パンの母でパパンダの娘である」というように役割を二重に負っているところが私には気になった。これがファンタジーであることは当然の前提としても、物語の冒頭で遠出する祖母は法事が終わったら家に戻ってくるわけで、その時ミミ子の母親としての役割はこのまま保たれることはないだろう。私はこの物語全体にある種の「ひと夏の思い出」のような儚さを感じたが、だからこそ、この物語は一粒の宝石のような輝きを放つのかもしれない。
[個人的メモ]
トトロ、ポニョなどの原型として
サーカス:洪水後の汽車やジャムを取りにいくところ
パンの登場シーンかわいい
逆立ちの件(それ以前にパンツが常に見えるキャラデザ
頭にのせた卵、やたらに竹やぶについて言うパパ
サーカスや動物園は悪として語られない。動物が自分の役割を果たせる場としての側面が大きいような。
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