映画ブログのはずがゲームブログになりつつある。そんなブログ。

2013/12/30

王と鳥 / Le Roi et l'Oiseau (1980)

王と鳥 スタンダード版 [DVD] [雑なあらすじ]
「やぶにらみの暴君」として1952年に公開された作品の改作版。
舞台は、傍若無人な独裁の王様が支配する国の城。そこにはある賢い鳥が住んでおり、王の傍若無人さを非難していた。城の王の部屋には、羊飼い娘と煙突掃除人が描かれた絵があり二人は惹かれ合っているが、王は絵画に描かれた羊飼い娘と無理やり結婚しようとする…。
*鳥はしゃべれます

[感想]
宮崎・高畑両監督の作品に、直接の影響を与えたアニメ。鑑賞するとそれがよく分かります。高畑監督は本当にこの作品に対する思い入れが深く、色々本も書いてます(読みたい)。

漫画映画(アニメーション)の志―『やぶにらみの暴君』と『王と鳥』
高畑 勲
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王と鳥―スタジオジブリの原点
高畑 勲 叶 精二 大塚 康生 藤本 一勇
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鳥が常に一枚上手であり、王や人間が滑稽に描かれていたり、絵の中に描かれた少女に王が夢中になってしまったり、設定が面白いです。アンデルセンの「羊飼い娘と煙突掃除人http://en.wikipedia.org/wiki/The_Shepherdess_and_the_Chimney_Sweep」が原作。見方によっては社会風刺的なメッセージを如実に読み込むこともできますが、普通のファンタジー作品としても面白い映画でした。キャラクターの動きは、ディズニーアニメにも似た喜劇的な表現です。

哀愁を帯びた音楽が素晴らしいのですが、元のやぶにらみの暴君だと雰囲気が異なったらしいです。
『やぶにらみの暴君』の音楽は、プレヴェールと名曲『枯葉』を作った作曲家ジョゼフ・コスマが担当したが、先の事件の過程でプレヴェールとコスマは決別し、『王と鳥』の音楽はポーランド出身のヴォイチェフ・キラールが手がけた。ただし、キラールの主張もあり、『やぶにらみの暴君』のコスマ作曲の歌7曲の うち4曲はそのまま活かされている。(http://www.ghibli-museum.jp/outotori/boukun2outotori/
簡単に言ってしまえば王から逃げて倒そうというシナリオですが、背景として悲観的な展望が伺われるのが複雑な話だと思います。だからこそこのしんみりとした音楽が合うのですが。是非「やぶにらみの暴君」と比較して見たいと思うのですが、こちらはもう出回っていないんですよね。残念です。



映像特典として太田光と高畑勲の対談が入っていました。王と鳥の日本での公開時に行われたイベント(ゲド戦記の公開日と同日にあった)で行われたものです。
そのイベントにおいて、高畑監督が最後に引用するグリモー(王と鳥の監督)の言葉が良い。以下引用。

私はいつも私たちの作品を見てくれるであろう人々に思いをはせます。
私たちが彼らに言おうとしたことのすべて、
私たちが種を播いたすべて、
それらは映画が終わって灯りがともった時に、
あとかたもなく消え去ってしまうものではないのです。
それらが歩み続け、種がひとつでもあればその種が芽を出しはじめるのは、
まさに観客の心のうちでなのです。
私たちは私たちのもっともしあわせな夢々にいのちを与えることができるのですから、
それならば、私たちのもろもろの悪夢が現実にならないためにも、
あらゆることをしなければなりません。

全文は以下サイトへ
http://www.ghibli.jp/outotori/special/girmault/

引用を二つもしてしまって、どうも卒論モードが抜けないようです(だったらブログじゃなく卒論進めろって感じですが)。頑張ります…


 
王と鳥 スタンダード版 [DVD]
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2013/12/26

√Bestamvsofalltime ▪ Animegraphy 2013 AMV

最近話題の動画見てみました。前半のほうが勢いがあって引き込まれますね。
そんな多くないですけど見てたアニメ出てくると嬉しい。





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2013/12/22

Googleアラートを使ってみた

今更かもしれませんが、googleアラートを使い始めました。googleアラートとは、指定したキーワードについて、新しいgoogleの検索結果が取得されたら、メールでそれを通知してくれるサービスです。(googleリーダーの廃止に伴い一度なくなったサービスのようですが、普通に使えました。)

googleアラート
http://www.google.co.jp/alerts?hl=ja


今までTwitterを情報収集のメインツールとしていたのですが、TLに流れてくるはずの欲しい情報がつい埋もれてしまって気づかないということが多くなってきたので、導入してみました。

とりあえず数件キーワードを登録して数日。人気アイドルの名前などを登録したら鬼のような件数の通知が来るのかもしれませんが、私の登録したものは毎日一件あるかないかという感じなのでちょうど良いです。

以前はgoogleリーダーにこの検索結果を流すことができたみたいなのですが、私はfeedlyも続かなかった人なので、このメール配信で十分かなと思っています。メールは必ず毎日チェックしますし。

本当はアラートのメールをevernoteとかに飛ばすと便利なのかもしれないですね。
IFTTTで出来そうなレシピがあるかも?

IFTTT
https://ifttt.com/


しばらくは絶対に逃したくない情報だけgoogleアラート、 その他雑多な情報収集はTwitterという感じになりそうです。
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2013/12/21

新文芸坐トークショー(原恵一監督)

12月5日(木)、新文芸坐で行われた「木下惠介生誕100年祭ファイナル」のトークイベントに参加してきました。(ゲスト:原恵一監督)
www.shochiku.co.jp/kinoshita/news/2013/11/27183217.html
この日は木下惠介監督の生誕101周年でもありました。

「陸軍」と「父」の二本立てを朝イチから見て、締めに昼のトークショーを聴き、それから大学へと向かう、という流れを予定して劇場へ。これまでの「はじまりのみち」イベントの感じでも分かってはいたのですが、客層は男性の方が多く、年齢層も高めです。私は結構浮いていたかもしれない?(自意識過剰)

「陸軍」も「父」も未見の作品でした。私は原監督の「はじまりのみち」をきっかけとして木下惠介を見始めたので、まだまだ観ていない作品が多いです。精進せねば。映画の感想は別記事でまた書きます。

トークショーは、新垣プロデューサーとの対談形式。原監督の木下惠介作品に対する思いが伝わってきました。木下惠介作品49本中20本は好き…4割超えだということや、新文芸坐で自分が昔通っていた話、明日の二本立て「笛吹川」「死闘の伝説」は絶対来るべき、と熱弁されていたのが印象的。私も心のなかで「明日大学のゼミがなかったら来たいです!」って感じでした。

イベント後、 「はじまりのみち」Blu-rayを購入し、原監督にサインをしていただく。サインもそれはもう嬉しいんだけれども、好きな監督と直接お話できることはもっと嬉しい。「キネカ大森(以前の原監督のトークイベント)で以前「永遠の人」のDVDをいただいて(イベントのジャンケン大会で勝った)…」とかいう自己満自己紹介をしたら、監督は「永遠の人」の感想を聴いてくださったり、嬉しい言葉をかけてくださいました。Blu-rayは買おうか買わまいか迷ってたのですが(いい値段するじゃないですか…)、このきっかけでスパッと購入できて良かったです。家で三周はしました。これからも定期的に見たい作品。

もうひとつ、「For Everyman」という雑誌(原恵一・山田太一インタビューが載っている)を買おうと思っていたのですが、残念ながら売り切れ。劇場の方が心優しく連絡先を教えてくださる(先にネットで確認しようと思ってまだ連絡できてないんですが)。ありがとうございました。

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2013/12/17

おもひでぽろぽろ

[雑なあらすじ]
タエ子(会社員27歳・女性)が休暇を使って「田舎体験」。
小学校5年生のころを振り返る。

[感想]
観たのはテレビ放送の翌日だったので結構前です。

現代の場面では、モノローグが多めで比較的淡々と主人公(大人)の感情が語られます(この点はあまり好きではないです)。現在と回想の子供時代が何度も交替しながら物語は進むのですが、子供時代は彩度の薄い、現在の高畑監督の作風に一歩近い色みで描かれます。子供時代においては、リアリズムから外れるような面白い表現(宙に浮かぶところ)も見られるのですが、それを含めリアリティのあるものでした。年代が明記されてなくてもある程度時代の雰囲気を把握できるという点でも、自分にとって真実味があるエピソードがあるという点でも。おそらく誰にでも自分の記憶を揺り起こされる情景がこの映画にはあります。舞台は私よりかなり年上の人々が過ごした頃ですが、子供時代の経験ってある程度共通のものがあると思います。

幼いころにこの映画を観ていたら、なぜ子供時代を振り返る必要があるのかと不思議に思ったかもしれないです(その機会はありませんでしたが)。この映画での子供時代は、いくつかの(ある意味平凡な)エピソードの詰め合わせで、それらは子供にとってまだ思い出の断片ではなく当たり前の日常であっただろうから。…まあ昭和っぽいエピソードもあるので必ずしもではないですが。

それにしても、高畑監督の最新作「かぐや姫の物語」が早く見たいものです…。

自分用メモ:「くもりの日」、過去を置いていくこと。パイナップル。商店街のすれ違い。不思議とケーキづくりのボールが印象に残った。

おもひでぽろぽろ [Blu-ray]
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2013/12/11

Ernest & Celestine - 予告編

風立ちぬがThe New York Film Critics Awardを取ったというニュースが流れてきたのですが(これ↓)、
AWARD SEASON UPDATE: "Wind Rises" wins NY and Boston Critics Best; "Ernest & Celestine" captures L.A. Critics | Animation Scoop
この記事で取り上げられているもうひとつのアニメ(The Los Angeles Film Critics Associationの賞を取った)が気になります。

 「Ernest & Celestine」
フランス語+英語字幕つき予告編。



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2013/12/09

ニコ生(はじまりのみち上映会)感想

先日、12月2日にあったニコ生の「藤原啓治が生実況◇映画『はじまりのみち』DVD発売前先行無料上映/ホメゴロ師シアター」を見ました。

といっても、私はタイムシフト試聴だったので映画本編は見られず、解説のみ聴く感じだったのですが。(まあこの映画2回見ているので問題ないです)

○出演者
ゲストは原恵一/藤原啓治(ひろしの声の方)/相楽樹(はじまりのみちで宿屋の娘役)
MCは渡辺裕薫(シンデレラエキスプレスというお笑いコンビの方)
助手でオスケーくん(オスカー像パロった覆面の方)

この番組の最後では、原監督が木下惠介の五作品を紹介し、そのうちからアンケートをして一作品をその後放送するという企画がありました。一位になったのは『永遠の人』。原監督がおそらく一番好きな(ほかの人に見てほしい)作品ですね。

お酒を飲みながらの解説ということで、特に後半は監督の毒舌も出てきて大いに楽しめました。最後に樋口真嗣監督からのサプライズ電話も(ただ電波が悪くて会話にならなかったのですが)。
またこういう機会あると嬉しいですね。良かったです。

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2013/12/08

映画「はじまりのみち」エンディングテーマ


富貴晴美さん作曲のエンディングテーマ。
公式でアップされているなんて知らなかったです!

映画を鑑賞された方もまだの方もぜひ。



ちなみに私は、12月5日の新文芸坐トークショーの時に、はじまりのみちのBlu-rayを購入してきました。またイベントについても書きたいと思います。

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2013/12/04

ディズニー「Frozen」の雪の表現

いやー…技術の進歩って本当に早いですよね。
数年前に画期的だったものも何年か経ってしまうと古く見えてしまったりすることも多いですし。
しかしこれ、すごいです。

GIZMODO JAPAN- これがCGシミュレーション!? 本物と見分けがつかない「雪」アルゴリズムをディズニーが発表(動画あり)
http://www.gizmodo.jp/2013/12/cg_7.html





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2013/12/02

Aeのチュートリアルサイト(Tuts+)メモ

Aetuts+(英語)
http://ae.tutsplus.com/

このサイトはTut+というチュートリアルサイトのafter effectsパートらしいです。
Tut+はさらにenvatoというプロジェクトの一部らしく、after effectsだけでなく様々な分野のチュートリアルがあります。
Tuts+premiumは会員制のようですが、Tuts+は無料で見られます。
今週は大学での発表やエレクトーンの演奏(趣味)もあるので、落ち着いたら少しずつ勉強したいなと思います。

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2013/11/28

花と天秤(マンガ)

[雑なあらすじ]
理科の先生がきになる女子中学生が主人公。

[感想]
友人がとてもよかったと言っていた作品。ふらりと書店に寄ったら目についたので買ってみた。1巻で主人公の三年間が抜粋的に描かれている。一冊で完結で、長さとしてもちょうど良い。
個人的に主人公のデフォルメ絵の時にツインテールがブンブン揺れて感情表現しているのが面白かった。一見静かに見える表情でも、感情が伝わってくる不思議な作品だった。

あと、主人公の理解者である担任がほんわかキャラでとても良い。物語上重要な役どころであるだけでなく、ところどころ登場する彼の仕草や言動が、この作品をより愛すべきものにしていると思う。

花と天秤 (マーガレットコミックス)
羽柴 麻央
集英社 (2013-11-25)
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2013/11/26

原恵一ビデオメッセージ(おもいがわ映画祭)

原恵一監督のビデオメッセージを発見しました!
ここにリンクを置いておきます。



いよいよ「はじまりのみち」もDVD化ですね!
何かしらイベントに参加したいので、どうにかスケジュールを調整したいなあと思っております。

そうそう、ニコ生でこんなのもやるみたいです。
トークゲストで監督も登場するとのことです。楽しみですね。



 
はじまりのみち 【3,000個 初回限定特典付き】 [Blu-ray]
松竹 (2013-12-05)
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2013/11/25

無料画像素材サイトのメモ1

諸々の締切とテスト勉強に追われております。
メモです。

pro.foto
http://pro.foto.ne.jp/

・登録等なし

写真AC
http://www.photo-ac.com/
・無料会員登録必要

(番外編)
沖縄の無料写真素材館
http://www.maroon.dti.ne.jp/sozai/

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2013/11/24

Adobe Kuler(メモ)


Kulerという色見本作成・検索などができるアプリについてのメモです。

Adobeヘルプ
http://helpx.adobe.com/jp/creative-suite/kb/7875.html

イラレやフォトショで使う場合(CS4以降)
ウィンドウ>エクステンション>Kuler
・検索/参照などはオンラインで(?)
・Webのほうが一度に沢山のカラーテーマが見やすいかも

Adobe Kuler (Webアプリ)
https://kuler.adobe.com/create/color-wheel/・adobeIDがなくても検索・閲覧はできる
・.ase形式でダウンロードできる(ID必要)

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2013/11/23

コンプレックス・エイジ(マンガ)

友達がTwitterでおすすめしてたマンガ、面白かったです。

コンプレックス・エイジ
http://www.moae.jp/comic/complexage
今ネットで話題になっているみたいですが、この作品が公開されたのは半年くらい前みたいです。なぜこのタイミングで話題になったか、不思議ですねー。

特に、主人公と夫との関係が細やかに描かれていて、「ジャージ似合うよ」の台詞が心に残りました。欲を言えば最後のシーンの服がもっと違いの出るものだともっと効果的だったような。


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2013/11/22

パンダコパンダ / パンダコパンダ 雨ふりサーカスの巻

[雑なあらすじ]
パンダ親子が少女の家にやって来た

[感想]
オープニング音楽が異様に脳裏にこびりついて離れません。もはや洗脳レベルの名曲です。あ、今気づいたんですが、この映画、英題がPanda, Go, panda!なんですね…
パンダの作画が素晴らしすぎて愛らしいです。本当に。一本目は物語の序盤という感じ。雨降りサーカスのほうが楽しめると思います。
今回観たDVDでは映像特典として、宮崎駿と高畑勲の1994年のインタビュー、高畑勲のインタビュー(何年だったか失念)、宮崎吾朗の2008年 のインタビューが入っていたのですが、これがとても面白い。パンダコパンダは各30分ほどの短い作品ですが、特典含め大いに楽しめました。


[まじめレビュー]
パンダ親子とすっかり意気投合した主人公のミミ子は彼らと一緒に暮らすことになるが、彼女がパンダ親子に頼むのは「ミミ子(=母であり娘)とパパンダ(父)とパン(息子)」という不安定な家族関係である。これは安易に壊れやすい「おままごと」的家族で、ミミ子の本当の家族である祖母がいないからこそ成り立つのだろうと思う。動物と人間という差異よりも、このミミ子が「パンの母でパパンダの娘である」というように役割を二重に負っているところが私には気になった。これがファンタジーであることは当然の前提としても、物語の冒頭で遠出する祖母は法事が終わったら家に戻ってくるわけで、その時ミミ子の母親としての役割はこのまま保たれることはないだろう。私はこの物語全体にある種の「ひと夏の思い出」のような儚さを感じたが、だからこそ、この物語は一粒の宝石のような輝きを放つのかもしれない。


[個人的メモ]
トトロ、ポニョなどの原型として

サーカス:洪水後の汽車やジャムを取りにいくところ
パンの登場シーンかわいい
逆立ちの件(それ以前にパンツが常に見えるキャラデザ
頭にのせた卵、やたらに竹やぶについて言うパパ
サーカスや動物園は悪として語られない。動物が自分の役割を果たせる場としての側面が大きいような。


パンダコパンダ [DVD]
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2013/11/21

今日のカンブリア宮殿がロバート・アイガー(ディズニーCEO)だった

帰ってテレビをつけてみたら、カンブリア宮殿でディズニーのCEO、ロバート・アイガー特集をやっていました。半分くらいしか見られませんでしたが。

この中でアイガーも言ってましたが、ルーカスはリスクを取り過ぎてますよね。革新的なことを始めるのに、結局Pixarの原型にしても*Avid(ノンリニア編集ソフト)の原型にしても(さらにはルーカス・フィルムにしても)売るはめになってしまうのはもったいないなと素人ながら思ってしまいます。
 *編集ソフトEditdroidをAvid社に売ったという言い方のほうが正しいかもしれません。
http://www.lucasfilm.com/inside/history/

カンブリア宮殿
「夢と魔法の王国のつくり方 知られざるディズニーの神髄 ウォルト・ディズニー・カンパニー CEO ロバート・アイガー」
http://www.tv-tokyo.co.jp/cambria/backnumber/20131121.html

私、ディズニーアニメばっかり観てた時期があるんですが、その時はロイ・ディズニー(ウォルトの甥)がアイズナー(アイガーの前のCEO)を追いだそうとアンチ運動してて(SaveDisney.comというサイトとか)、結局アイズナーを追い出してしまったことが強烈に印象に残ってます。アニメ本編とは全く関係ないですが。
現在は平穏なんでしょうかね…?

マイケル・アイズナーwiki
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%9E%E3%82%A4%E3%82%B1%E3%83%AB%E3%83%BB%E3%82%A2%E3%82%A4%E3%82%BA%E3%83%8A%E3%83%BC

勉強しないといけないので、今日はここまで。

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2013/11/20

気になる映画「ウォールデン」メモ

Twitterより引用。

ウォールデンというとソローの作品がまず思い浮かんだんですが…それとは関係ないっぽいですね。Twitterで流れてきた上記の言葉に惹かれ、この映画気になってます。でもレイトショーだと眠くなってしまいそうだな…

公式サイト。
http://www.imageforum.co.jp/walden/

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2013/11/19

だれかのまなざし(動画リンクメモ)

リンクを置いておこうと思ったのに忘れていました。
新海誠監督が野村不動産のイベント用に作った映像だそうです。



これが無料でいつでも見られるって嬉しいことです。

冒頭のつり革のシーンが印象的。
改めて見ると、ここで登場する猫は、短編「彼女と彼女の猫」を思い出させますね。
近未来設定も「ほしのこえ」っぽいし、新海テイストとでもいいましょうか。
ナレーション中心で進むところは好きじゃないのですが、いい物語です。本当に。

新海監督のウェブサイトのページ。ほかの方の感想も読めます。
http://shinkaimakoto.jp/archives/664

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2013/11/18

作家の想像力と現実の創造力と

いや、作家も創造力で、読者(鑑賞者)が想像力ですかね。

さっき見つけた今日のWIREDの記事。

スターウォーズ風、3D画像投影装置「Holo」
http://wired.jp/2013/11/18/for-95000-you-can-create-your-own-princess-leia-hologram/

SFに出てくるデバイスって、実用性以外の点をコンセプトとして造られていると思うのですが、そこで描かれた「生活に必要とはいえないけれど、実現したら面白そう」なモノが、このように実際に使われるようになるって、いいですよね。

インターネットにしても、最初は軍事利用目的で開発され、それが一般に広まったものは多いわけですが、多くのSF作品(いや、SFに限らないかもしれない…)はそれとは別の創造性をかきたてる役割も果たしているな、と思いました。多くの観客にとってはフィクションの面白いアイディアでしかなかったとしても、誰かがその想像上の産物を世の中に流通させるようにするって素敵ですね。


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2013/11/17

劇場版 魔法少女まどか☆マギカ [前編] 始まりの物語 [後編] 永遠の物語

[雑なあらすじ]
まどマギ(全12回)の再構成版(劇場版)


[感想]
友人のススメでテレビアニメ版を少しずつ見ていたのですが、一挙放送があるということで映画版にシフトしました。(時間出来たらテレビ版も最後まで見たいです…!)ちなみに前編のラストは、「ここで終わるのかよ…!!!」っていう毎週放映のTVアニメレベルのヒキでした。二本とも公開は同時期だったので、まあこれくらい引っ張ってもしょうがないですかね。

幼少期、セーラームーンの亜美ちゃんに心を奪われて以来、筆者は青い髪の女の子にホレやすい性質を持っておりまして、その結果さやかちゃんがドツボです。テレビアニメ版の記憶があった前編は省略されているシーンなどが気になったのですが(最初の夢は言わずもがな)、後編は物語の核心がやっと分かり、より叙情的な物語を味わうことができました。特に後編は、ほむら中心に回想が描かれるシークエンスや、まどかとママのやりとり、グッときました。



[ネタバレ含むレビュー]
この物語の魅力は、今までフィクション作品で幾度と無く使われてきたモチーフ(例えば「魔法少女」「主人公をサポートするマスコットキャラ」「時間遡行」「異空間」など)、それらがまるでコラージュのように一つの新しい世界観を作り出しているところ。物語の鍵となる「契約」は、個々では既視感を生みかねないそれらの雑多なモチーフを束ねている。細やかな設定ゆえ作中に説明が多くなってしまうところと、最終的に抽象的な話になってしまうのは好みではないが、誰の印象にも残るであろう異空間含め、全体としても美しく組み合わさったコラージュのような物語だった。
[ネタバレ終わり]


[終わりに]
度々、虚淵玄と蒼樹うめという異様なタッグについて書かれたものをネットで見ましたが、この作品は半ば意図的に違和感を生み、それを崩壊させることなく調和させる絶妙の調整となっているんですね。私の親しい友人はテレビ放映版含め見たことある人たちばかりだったので、鑑賞前からなんとなく話の流れを知ってしまっていました。全く知らずしてリアルタイムでこれを見たら、もっと衝撃的だったかもしれません。


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2013/11/16

ツイてないというより便利な時代になったな、と。

情報収集を怠っていたこともあり、

・まどマギ(テレビ版)を借りる→昨日ニコ動で映画版(テレビ版の再編集)一挙放送
・パンダコパンダを借りる→昨日ニコ動で放送
・秋刀魚の味を借りる→Gyaoで期間限定無料(11月17日まで)

という、なんともタイミングの悪いレンタルチョイスとなってしまいました。
それにしても、あっという間にネット配信が当たり前になりましたね。
それぞれ、感想を近々更新したいと思います。



米ビデオ&DVDレンタル、ブロックバスターが事業撤退 300店舗を閉鎖 http://www.rbbtoday.com/article/2013/11/07/113667.html

最初に通ったレンタル店は、ブロックバスターだった。子供のころはすべてが「新し」かったけれど、ある頃から親しかったものが過去の存在になっていくことに慣れてしまった。記憶を背負っていくのは、時に寂しい。

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2013/11/15

電気ウナギイヌがかわいすぎる

東京ガスの回し者ではないです。

赤塚不二夫の天才バカボンでお馴染みのウナギイヌ。
いやぁ、前から知ってはいたんですけど、東京ガスのCMで一気に心持ってかれちゃいましたねー…。

探したらこんなページもありました。
「エネファームより電気ウナギイヌのほうが気になっちゃったあなたへ」
http://home.tokyo-gas.co.jp/enefarm_special/denki-unagiinu/
東京ガス、やりますねえ…(もう二周はした)

なんで今更ウナギイヌウナギイヌ言ってるかというと、東京ガスの電気ウナギイヌグッズを入手する機会があったんです…!電気ウナギイヌの折り込みチラシをポスター代わりに壁に貼ってた私にとっては嬉しすぎる…!

今度機会があったら写真でも載せようかなー。

公式の動画置いときます。
①ギター編
http://home.tokyo-gas.co.jp/enefarm_special/cm/guitar.html
②掃除機編
http://home.tokyo-gas.co.jp/enefarm_special/cm/cleaner.html


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2013/11/14

エイプリルの七面鳥 / Pieces of April (2003)

[雑なあらすじ]
元不良少女のエイプリルは、感謝祭の日に家族を初めてNYの家に呼ぶことに。無事、料理は完成できるのか…エイプリルとその恋人が困難を伴いながらも感謝祭の準備をしていく姿と、彼女の家族のNYまでの旅の様子を描く作品。

[感想]
監督はピーター・ヘッジズ。ギルバート・グレープ(感想はこちら)の脚本家でアバウト・ア・ボーイの監督ですね。エイプリルを演じるケイティ・ホームズは当時24歳あたりなのですが、10代の少女に見えます。かわいいだけじゃなく演技も良い。しかしやはりこの映画での演技といえば、エイプリルの母親役のパトリシア・クラークソンが素晴らしいです。この映画はバラバラになった家族の再生というよりも、「母親と娘の物語」であり、恋人やほかの家族はそれを彩る脇役でしかないという印象です。

画質が良くなかったのですが、これはDVDだからというより演出なのでしょうか。安アパートの汚さやNYのあまり治安の良くない雰囲気と相まって、ザラザラしたような独特の雰囲気を出していました。

この作品の気にいったところは、状況を説明する言葉が少ないところです。そっとカメラが状況に寄り添うだけで、彼らの気持ちが自然に伝わってきます。最後のシーンの場面の切り取り方も好きですね。アパートの部屋の住人たちとの交流など、細かいエピソードも心温まるものばかり。すごく良かったです。

[個人的メモ]
ターキーの置物、中国人家族や黒人の家族の描かれ方、認知症の祖母による娘への言葉

エイプリルの七面鳥 [DVD]
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2013/11/13

クラウド・アトラスの曲を思い出す

前の記事(http://moviga0.blogspot.jp/2013/03/21-cloud-atlas-2012.html)で書きましたが公開時に映画は観ています。一度しか観ていないのに、半年くらい経ってもCloud Atlas Sextet(クラウド・アトラス六十奏)が忘れられないんですよね。本当好きなメロディーです。参考にトレーラー置いておきました。最初に流れる曲です。

忘れられない…!常に聴きたい…!ということで、サントラの購入を検討しているのですが、Amazonで検索したところimport版のCDが二種類出てきました。レーベルがSony ClassicalとWatertower Musicになっていて、値段も違います。

国内盤と海外版の二種類があるのは普通のことだと思いますが、これは両方ともimportと書かれているんですよね…
よくわからないのでとりあえず保留…



Amazonをうろうろしていたらレコードも発見!デザインいいなー…聴ける環境があったらほしいですねこれ。

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2013/11/12

ドイツ語エンドクレジットメモ1

諸事情により再びドイツ語を勉強しようと思うに至ったのですが、元々文法ボロボロだったし単語も簡単なものしか知らなかったことを痛感して早くも挫折しそうです。どんな言語の映画でも、クレジットで書かれている内容が分かったらいいのに…と前から思っていてたので、まずはドイツ語Versionをメモしておきます。細かい部分はまた今度調べようと思います。

Regie 監督
Drehbuch 脚本
Produktion 製作
Musik 音楽
Kamera 撮影
Schnitt 編集

「A film von (人名)」とかも出てきましたっけ。
=英語圏の映画で出てくる、「A (人名) film」と同じですね。

エンドクレジットはAbspann(またはNachspann)というらしいです。
オープニングクレジットはVorspann。

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2013/11/11

無料動画素材サイトのメモ1

無料素材が必要になったので。
探したものの中から気に入ったサイト。

①motion elements
http://www.motionelements.com/ja/ Related Posts Plugin for WordPress, Blogger...
⇒無料素材のページはhttp://www.motionelements.com/ja/free/stock-footage
アジア(シンガポール?)のサイト。日本語で見られます。
After Effectsのファイルもある様子。

無料素材を得るには、このサイトをFBで「いいね!」する or google+で「+1」することが条件で、
結構良い素材あるなーと思って一つDLしたんですけれども、
二つ目をDLしようと思いましたら…

「ダウンロードはあと2回までです」

と表示されてしまいました。
時間による制限なのか、無料は3つまでしかダメなのか、まだ確認してないですが…
普通に素材を買うと結構高いです。

②movietools.info
http://www.movietools.info/
ドイツのサイト。すべてのフリー素材をDLするにはアカウントが必要みたいです。
規約はこちら→http://www.movietools.info/company-details
テレビ向けっぽいlower thirdsの素材もあります。今回、この「lower third」という言い方を覚えました。画面の下3分の1あたりに表示される、文字などが入ったグラフィックのことを指すんですね。実写よりCGのものが多いです。
http://en.wikipedia.org/wiki/Lower_third

Adobe After Effects トレーニングブック サンプルデータを触りながら学べるハンズオン形式の解説書
高橋篤史
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2013/11/10

ロスト・メモリー / Du hast es versprochen (2012) で映画のタイトルを考える

この前TSUTAYAをうろついていたところ、「ロスト・メモリー」を発見。これ、7月に友人と映画館で見た作品なんです。ブログにまとめ損ねており古い記憶になってしまいますが、今日はこれを取りあげます。

「最終日の最後の上映でしたが、結構人多かったです。面白かったです!終わり方が好き。子供の顔が良かった。カウントダウンが不気味な小道具としてよく働いていました。」
↑以上が7月の下書きページに残っていた私のこの映画に対する感想です(フレッシュなもの)。

話は変わりますが、この作品はネットに出回っている情報が少ない感触があります。
参考までに、Wikipediaはドイツ語版しかなかったです(この映画はドイツ映画)。
ドイツ語版wiki
http://de.wikipedia.org/wiki/Du_hast_es_versprochen
IMDbも簡素なものですね。
http://www.imdb.com/title/tt2278988/
日本の公式(配給)のページはこれ
http://www.earthstar.jp/movie/lostmemory.html
この映画、レンタルはTSUTAYAだけらしいです(というわけでTSUTAYAのページ)
http://www.tsutaya.co.jp/tty_cate/dvd/tcm/20130820/lostmemory.html

この情報の少なさの理由として今回考えつくのは、題名が統一されていないことと、ドイツ語以外の題名が没個性的という二点です。英語圏では"Forgotten" というタイトルなのですが、同名の映画が他にもあるので、検索するとまずそちらが出てきてしまう。また、日本語も同名ゲームが存在するタイトル名になっています。これはもったいない気がします。

作品データ(英語)がしっかりしているページも紹介しておきます。
http://www.german-films.de/filmarchive/browse-archive/view/detail/mode/oscar_student/film/forgotten/

しかも、原題「Du hast es versprochen」は直訳すると「君はそれを約束した」という意味で、この物語において印象的に発されるキーフレーズでもあるんです。そこは、物語の謎の一つが明らかになると同時に、「タイトルの意味はこういうことだったのか…!」とわかる場面になっているわけです。なかなか映画タイトルに耐えうるようなかっこいい名前に訳するのは難しいかもしれませんが、この作品の場合原題のタイトルの良さが伝わらず残念だなと思ってしまいました。

ドイツの孤立した寒い森(+過疎)という完璧なシチュエーションと、子供時代の自分が他人に思えてしまうような子供の不可思議さ、不気味さ。サスペンスというよりもホラー映画を観ているような怖さのある映画でした。

[個人的メモ]
子供の残酷さ・不気味さ、子供/大人時代の乖離とトラウマ、田舎の森の閉鎖的空間、魚屋の場面、カウントダウン

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2013/11/09

ツリー・オブ・ライフ / Tree of Life (2011)

[雑なあらすじ]
宗教的モノローグ、って感じ。

[感想]
テレンス・マリックは、映画を語る哲学者スタンリー・カヴェルの元で哲学を学んだ映画監督である。ゆえに(と言ってしまうとあまりにも短絡的だが)、この映画が何を物語っているかと問われれば、それは哲学としか答えられないかもしれない。

キリスト教の知識はないのであまりここでそれは触れない(何も言えないだけ)。人類誕生以前の地球の歴史が描かれる箇所ではVFXも使用されている。視覚効果を担当しているのは2001年宇宙の旅やブレードランナーで活躍したダグラス・トランブル。

気になる記事メモ。今英語のビデオ(2分くらいだけど)を冴えないリスニング力をフルに使って見る元気はなかったのでまだ未見。
Those amazing effects in 'The Tree of Life'? Not everything was CGI -- EXCLUSIVE VIDEO(英語)
http://insidemovies.ew.com/2012/01/05/tree-of-life-visual-effects-reel/

技術的なところに先に触れてしまったが、20分にも及ぶ言葉なしの地球の歴史が描かれるところは、美に圧倒されながらも「う…ナショナル・ジオグラフィックって感じだ…荘厳だけどちょっと長いかも…」とも感じ、複雑。


家族の話には弱いので、劇中での親子関係のもつれを見ていたらつい目頭を押さえてしまっていました。どこが自分に響いたのか現在明確に言語化できませんが、この映画のものの映し方って、言葉少なでも登場人物の心情が伝わってくるんですよね。母親役のジェシカ・チャステインの顔が残る。

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2013/11/08

ちょっと前の貞本義行講演会の話

先月の話になるんですが、造形大に通う友人(エヴァ好き)に便乗して、同大の芸祭(CS祭)に行ってきました(10月20日)。おそらく目玉イベントとして設定されていた「貞本義行講演会」は13時開始なのですが、10時半くらいに着いたところ(整理券配布は10時から)立ち見券の3番でございました(結局会場のスタッフの機転で立ち見の人々も座って聴くことができラッキーでしたが)。貞本義行氏は同大の卒業生です。

講演会以外にも展示や販売など夜まで満喫いたしました。大雨だったのが残念。

印象に残った話を。
貞本氏が講演前に、対談相手である造形大の教授(名前失念すみません)に「最近どのアニメ会社が学生に人気なのか」と尋ね、キルラキルを作ってるトリガーに行きたい人が多いらしいという話を聞いたらしいです。

それについて貞本氏は、今自分の作りたいものをやってたり、盛り上がってるような会社より、違う会社で自分のやりたいこと(その会社がまだやってないこと)をアピールして実現したほうがいい…といったようなことをおっしゃっておりました。(時間が経っているので正確な言葉を覚えてないです、すみません)

その他、業界事情・裏話や学生時代の様子など色々お話を伺えました。

講演会の第二部として学生作品を講評するコーナーがあったほか、講演後に改めて希望学生は直接貞本氏と話せる(作品を持ってきたひと優先)場所を設けてあったり、また講演の言葉ひとつひとつから伝わってくる貞本氏の人柄が素敵でした。講演会は2時間で、最後にはサイン本(エヴァ)の抽選もありました。楽しかったです。 

貞本義行画集 CARMINE (通常版)
貞本 義行
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2013/11/07

ほしのこえ ~The voice of a distant star~

[雑なあらすじ]
近未来。中学生のミカコとノボルは仲の良い二人だったが、国連軍に選ばれたミカコが宇宙へと旅立つことになる。

[感想]
ほとんど新海監督一人で作ったってすごすぎる!!!
なんじゃこりゃああ!

新海監督のウェブサイトに制作方法について書いてありました。
参考になります。これ↓
http://www2.odn.ne.jp/~ccs50140/stars/visual.html

25分なのですが、二人の中学生の心情を描きつつ、結構かっこいいアクションシーンもあって盛り沢山です。全く同じ背景が二度使われているところもありましたが、制作の手間を考えると…もう何も言えないです…

いやいや、あまり自主制作ということばかりに注目するのは良くないですね。

ストーリー自体よりも、「宇宙と地上でメールのやりとりをして少しずつ送受信に時間がかかるようになっていく」というアイディアが素敵だなと思いました。教室の机やバス停、電線など、一度見ただけでしっかりと記憶に残る背景が多いです。背景はロケハン時の写真から起こしているようですね。

あ、作中に登場する外国人オペレーターの声、ドナ・バークさんなんですね。一度PRESS STARTで歌を聴いたんですが良かったなあ…

ほかに短編も収録されていました。
「彼女と彼女の猫」
同じく新海監督のウェブサイト↓
http://www2.odn.ne.jp/~ccs50140/cat/index.html
単純なこと言うと、猫がかわいい作品。
全体のクオリティとしては本編より上かもしれない(動きが少ない分)。

ほしのこえ(サービスプライス版) [DVD]
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2013/11/06

輪るピングドラムの最終回が良すぎた(語彙不足)(1/続く)

輪るピングドラム 1(期間限定版) [Blu-ray] 前の記事にも書きましたが、ピンドラを見終わりました。

これ、最終回が本当に良いですね。23話(最終話の前)を鑑賞したときは、「あと20分ちょっとでこの物語ちゃんと解決するのか????」と(わずかに)不安があったんですが……結論としては、ひたすらに終わりかたが美しい作品でした。

最終話はまだ一度夜中に見ただけですが、眼を閉じれば、すぐに鮮やかな映像が蘇ってきます。 (うう…)

演出やメタファーだらけの内容に入りこめなかったとしても、とりあえず最後までは見てほしい。私自身、DVDの7巻くらいまでは、続きは気になるけれどもそこまで夢中になっていないという状態でした。途中で止めなくて良かった。本当に良かった。
(現在、二周目のDVDを流しながら文章を書いてます)

音楽
OPの二曲(やくしまるえつこメトロオーケストラ)とROCK OVER JAPAN(変身シーン)がお気にいり。
サントラ(「トリプルH」という作品内ユニットのもの)を友人に借りたんですが、曲だけより映像があったほうが好きですねー。挿入歌カバー元のARBというバンド、今回初めて知りました。

演出
OPムービーは前期のもののほうが良いと思ったんですが。後期は苹果ちゃんの吐息(+ブラー)が印象的。一回最後まで見てからOP映像見ると色々気づくことがありますね。ペンギンのマークの違い(三種類)や、登場人物にかかるエフェクト(炎とか)、モチーフの意味など。

幾原邦彦監督作品ということで、昔のアニメ版セーラームーンっぽいところが沢山あって、やっぱりファンとしては嬉しかったです(リボンを使ったところや、プリクリの変身シーン、水泳のところや、ゆりと真砂子の対決シーンなど)。

ペンギンがかわいい。やけにかわいい彼らと、ギャグふんだんな演劇的演出とポップな画、それらのやさしい表面で包み隠されているのは、明確でありながら直視し難いこの作品のコンセプト。ネタバレに触れてしまうと思うので、それについて考えたことは別記事で書きたいと思います。

複数回鑑賞に耐えうる(寧ろ推奨?)名作アニメ。未見の方、ぜひ。

輪るピングドラム 1(期間限定版) [Blu-ray]
キングレコード (2011-10-26)
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